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超 カーデザイン レビュー

「日本車はカッコ悪い」なんて言わせたくない

マツダ ロードスター (4代目) デザインクリニック提案

新型へ向けロードスターの継承すべき美点をまとめたリファイン案を提案

■まとめ

  新型を開発中と報道されたマツダ ロードスター (現行 4代目) は デザイン レビューが辛口のD評価だった。

  それは歴代ロードスターと比較される歴史的ブランドの重みのため。新型は歴代ロードスターの美点を継承してくれると嬉しい。例えば ポルシェ911ルーフラインと丸目ランプを継承しながら進化しているように。

  だから「未来のため過去に学ぶ」という精神の「教訓」(Lessons & Learned)として現行のリファイン案を提案する。もちろん単なる欠点対策(ネガ消し)だけではなく、初代ロードスターから継承すべき美点をピックアップ整理して まとめた。

 リファイン案のテーマはズバリ「原点回帰」。4代目開発の全体テーマであり、それに沿った初代のオマージュ。そして伝統を軽視する日本メーカーへのアンチテーゼ。

カーデザイン

リファイン案

 リファイン案の主なポイントは以下の通り。

①プロポーション

  Aピラーが後ろ寄り、ベルトラインも高いため、オープンカーなのに解放感が乏しい。

⇒Aピラーを前進させ、ベルトラインを下げて、解放感あるプロポーションへ。

フォルム

  コーナーの絞りが強く、ノーズが低いためデフォルメされたように車格が小さく見え、トランク スペースも狭い。面の流れも「腰骨」のようなラインで途切れていて滑らかではない。

⇒コーナー絞りを緩めて、伸びやかなコークボトル シェイプとボンネットへ。

③フロントフェイス

  目頭の尖ったランプや口角の吊り上がったグリルで怖い顔。

ロードスター伝統の楕円モチーフを適用し、ハッピーなフロントフェイスへ。

  新世代らしい各要素のサイズと配置のバランスがポイント。

■レビューで減点された主な要因は?

カーデザイン

オリジナル

・テーマ

  「守るために変えていく」がキーワードだが、歴代ロードスターのオリジナリティを軽視して 固有の価値を損なってしまった。

  特に「原点回帰」が4代目の狙いだったのに初代ロードスターの良さを継承しなかった。

プロポーション

  ライトウェイトスポーツなのに大エンジンFRスポーツカーを真似したロングノーズ、ショートデッキ。歴代ロードスターのライトウェイトスポーツカーらしいプロポーションを失った。

  Aピラーをドアヒンジより後ろにオフセット。ロードスターの価値であるオープンの解放感やライトウェイトスポーツの軽量化に不利。

  ベルトラインはヒップポイントの割に高く、横方向の解放感も良くない。

・フォルム

   コーナーの面取りが大きく、ノーズが低いため オモチャのチョロQのデフォルメみたいで車格がチンマリ小さく見える。そしてロードスター伝統の楕円モチーフのランプが実現できず、トランク容量も減った。

・ランプ

  フロントは強いコーナー絞りの中に はめ込んだ鋭い切れ長のランプ形状。目頭側が細長く伸びていて、美容整形の「目頭切開」したみたいな違和感。

  リアは法規ギリギリまで内側に寄せた丸目ランプと その外側に細長く尖ったランプ。「寄り目」みたいで違和感。

・グリル

  口角が尖っているため引きつった笑顔みたいでロードスター伝統のハッピー フェイスに見えない。

フェンダー

  ドアからリアフェンダーにかけての唐突な上向きラインの「腰骨」が面の流れを損なっている。

・トランク

  トランク容量が減り、開口部も狭い。

■リファイン案の提案

カーデザイン

リファイン案

・テーマ、モチーフ

  初代ロードスターから特に継承すべき美点をピックアップ整理した。

①ドライバーが中心で、オープンの解放感があり、実用的なプロポーション

②伸びやかなコークボトル シェイプとボンネット
③楕円モチーフのハッピー スマイル フェイスとリアランプ

カーデザイン

初代ロードスター

プロポーション

  Aピラーを前進させ、ベルトラインを下げて、解放感あるプロポーション

  (ドライバー中心のパッケージングはヒップポイントの見直しで対応)

・フォルム

  コーナー絞りを緩めて、伸びやかなコークボトル シェイプとボンネット。

  また初代のオマージュとしてボディ全周を取りまくキャラクターラインで引き締めた。

カーデザイン

リファイン案

・カラーリング

  この凝縮感のあるフォルムだとダーク グリーンが良く似合う。

・ランプ、グリル

  ロードスター伝統の楕円モチーフを適用。

  新世代らしい各要素のサイズと配置のバランスが重要なポイント。

  LEDによる小さなランプ、タイヤハウスへのエアインテークを含めた大きなグリルで新しさを表現。

フェンダー

  伸びやかさのため「腰骨」をなくした。

・トランク

  フォルムによってトランク容量を増やした。

カーデザイン

上 オリジナル、下 リファイン案

■注記

※このブログのレビューは あくまで個人的意見の相対評価

※このブログで「デザイン」は外装スタイリング(外観)のこと

※画像の出典

https://www.mazda.co.jp/beadriver/special/roadster_30th/history01/05/
https://www.mazda.co.jp/beadriver/special/roadster_30th/history01/02/

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