新型トヨタアルファード/ヴェルファイアは顔の派手さが1段落 (考察)

カーデザイン

もしかして国内の競合より中国車との差別化を考えて地味にした!?

2023年トヨタアルファードとヴェルファイア (アルヴェル)のフルモデルチェンジが発表された。

新型のデザインはサイドボディの曲面やベルトラインのうねり等の見所も多いが、ここではミニバンらしく顔の派手さに注目した。

やはり「ミニバンは顔が命」。ミニバンはスペース優先で身体(プロポーションやフォルム等)に制約が多いので顔(フロントフェイス)が重視される。

■新型は顔の派手さランキングが1段階 地味になった

先代は顔のほぼ全面がランプやメッキパーツで占められていてすごく派手だった。以前紹介したミニバンの顔の派手さランキングに当てはめるとトップレベルに派手(ランク1)。

新型は特にグリル脇のエアインテーク部分のメッキパーツが減ってやや地味になった。派手さランキングでは1段階地味(ランク2)。

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そしてアルファードとヴェルファイアの差別化も減った。先代はグリル脇のエアインテーク部分に大きな特徴があって両者は差別されていたが、新型はそこの差異が小さくなった。

おそらく先代ヴェルファイアのシェアがアルファードに大差を付けられて少なかったことへの対策だろう。顔が近くなったので動力系や装備等でヴェルファイアを選びやすくなった。

■もしかして派手になる一方の中国車と差別化!?

新型トヨタノアとトヨタヴォクシー (ノアヴォク)が大型グリルで最高の派手(ランク1)を追求したことを考えると新型アルヴェルも派手さを追求して良さそうに思えるが、そうしなかった。

ノアヴォクは販売好調な先代アルヴェルの派手さを追いかけたり、先代日産セレナハイウェイスター (ランク 2)等と差別化するために派手さを追求したように思える。

一方アルヴェルは競合する日産エルグランド (ランク2)と同じレベルの派手さへ変えてガチンコで競合させてきたのは意外だった。まあ販売台数はアルヴェルの1人勝ちのような状況なのでエルグランドに対してあまり対抗意識がないのかもしれない。

その他の競合としては中国マーケットにおける紅旗 HQ9等が考えられる。これらは派手になる一方なのでアルヴィルが差別化するためにやや地味へ変えることは理解できる。

またこれまで派手さを追求してきた反動でユーザーが派手好みから揺り戻すリスクを考え、リスクヘッジで無難な派手さにしたのかもしれない。

■売れ行きを見てマイナーチェンジで派手な顔へ変更か

新型アルヴェルは派手好みのユーザーにはオプションで対応する作戦のようだ。

もちろん手堅い後出しジャンケン戦術をとるトヨタのことなので新型の売れ行きやユーザーの反応を見てマイナーチェンジの際により派手な顔へ変更することは十分考えられる。

■まとめ

新型アルヴェルは国内の競合車より中国車との差別化を考えたり、派手過ぎることへのリスクヘッジで無難な派手さへ抑える選択をしたと思われる。

■追記

ちなみに画像生成AI 「Stable Diffusion」で生成してみたらこんな感じ。

■注記

※このブログのレビューはあくまで個人的意見

※このブログで「デザイン」は外装スタイリング(外観)のこと

※画像の出典

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