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超 カーデザイン レビュー

「日本車はカッコ悪い」なんて言わせたくない

ホンダ NSX (2代目) デザインクリニック提案

カーデザイン

NSXのオリジナリティを継承したリファイン案を提案

■まとめ

  ホンダ NSX (2代目) は 2022年で生産終了なのが残念。販売台数が伸びなかった原因の一部はデザインに有るかもしれない。

カーデザイン

NSX (2代目)

  だから「未来のため過去に学ぶ」という精神の「教訓」(Lessons & Learned)としてリファイン案を提案する。

  リファイン案のテーマは「オリジナリティ」。フェラーリランボルギーニ等の既存のスーパーカーに似ていないユニークなデザインのためにNSX(初代)の特長を継承。

カーデザイン

NSX (初代)

  主なポイントは以下の通り。(こんなクルマに乗ってみたいものだ。もし売り出されても高くて買えないが)

カーデザイン

リファイン案

①プロポーション

  フェラーリに似ているキャブフォワードのミッドシップで ありきたりなプロポーション

⇒ドライバー中心を表現したセンターキャビンのユニークなプロポーションへ。

   またトランク容量を減らしてタイトなシェイプに。

フォルム

  細かい角や凹凸が多くてビジーガンダム的フォルム。

⇒角や凹凸を減らしてクリーンな幾何学的フォルムへ。

③フロントフェイス

  セダンみたいに大きなグリル(インテーク)が目立つ分厚いノーズ。

⇒スポーツカーらしく薄いグリル(インテーク)のスリムなスラントノーズへ。

④デザインスタイル

  初代の特長を継承してユニークでスマートなデザイン スタイルへ。

・戦闘機のキャノピーのようなキャビン

・角ばったボンネットやグリル等の幾何学的モチーフ

・ストレートで伸びやかなショルダーライン

・ボディに一体化したリアウイング

■リファイン案の内容

・テーマ

  スーパーカーを買うことはユニークさを買うようなもの。既存のスーパーカーに似ていない「オリジナリティ」は 何より重要だ。

  ブランド化には一言で言えるような明確な特長とイメージが重要。そのため初代の特長を継承したい。競合各社との棲み分けを整理した結果は以下の通り。

フェラーリ: (最近は)複雑な流線型シェイプ、カーレースが原点⇒ダイナミック

ランボルギーニ: 多面体シェイプ、カウンタックから進化⇒シャープ

アストンマーチン: 流麗な流線型シェイプ、伝統的グリル⇒スピーディ

マクラーレン: レーシングカーをモチーフ⇒レーシー

NSX: (初代の継承で)幾何学的シェイプ、戦闘機をモチーフ⇒未来的、スマート

カーデザイン

NSX (初代)

カーデザイン

リファイン案

プロポーション

  2代目の開発にあたってホンダはフェラーリ458イタリアを購入して研究したらしいが、プロポーションまでフェラーリに似てしまったのは残念。キャブフォワードのプロポーションフェラーリそっくり。ただし ノーズ先端が分厚かったり、テールが後ろに突き出ていたりして、スーパーカーらしくない方向へ一部変えている。

  初代は横置きミッドシップだったのでドライバーが中央に座り、ルーフラインのピークも中央。ドライバーを中心に旋回性が良さそうなプロポーションミッドシップ スーパーカーとしてはオリジナリティがある。

NSX (初代) パッケージング

  2代目は縦置きミッドシップに変わったが、ホイールベースも伸びているし、室内高も低くないので、ドライバーの目先のスペースを少し狭めれば、初代と同じようなセンターキャビンにできる。

カーデザイン

NSX (2代目) パッケージング

  また 初代のノーズは視界が良く、軽快そうなスラント ノーズだった。スラント ノーズはミッドシップ スーパーカーらしさのためにも重要なので踏襲したい。

カーデザイン

リファイン案

・フォルム

  初代は角ばったノーズ、直線的なショルダー、楕円体のようなキャノピーといった幾何学的で先進的なフォルムだった。これは競合車と差別化できるオリジナリティ。

  2代目でもモチーフを踏襲してオリジナリティのあるNSXのイメージを強化するのは一般への認知とブランド化のために重要だ。

・フロントフェイス

  初代を踏襲するスラントノーズは大胆にスラントさせてスーパーカーらしさを表現。ボンネットやグリルは初代と同様に四角い幾何学的な形状にしてオリジナリティを。

・キャビン

  初代の戦闘機をモチーフにしたキャノピーはオリジナリティとして外せない。ルーフやピラーをブラックアウトしたデザインは競合車でも見られるが、初代は その先駆けだし、視界を優先した戦闘機のように突出したキャノピーはユニークだ。

カーデザイン

NSX (初代) モチーフ

・サイドボディ

  初代と同様にストレートに伸びたショルダーとシンプルなインテークで幾何学的かつクリーンに。

  インテークは空気が入り難そうな位置だが、リアにアウトレットがあるので、差圧で そこそこ機能するのではないか。

・ランプ

  ヘッドランプはボンネットに沿わせた三角と円弧を組み合わせて、競合車で あまり見ないようなユニークな形状に。

  スモールランプは初代を踏襲してバンパーの下に。

  リアランプは初代と同様にリアウイングに沿わせて さりげない形状に。

・トランク

  タイトなテールエンドにするため後ろに突き出た形状のトランクは切り詰めた。最小限のトランク容量もスーパーカーらしさと割り切った。

カーデザイン

上 オリジナル、下 リファイン案

■注記

※このブログのレビューは あくまで個人的意見の相対評価

※このブログで「デザイン」は外装スタイリング(外観)のこと

※画像の出典

https://www.honda.co.jp/sportscar/NSX_30th/concept/

https://www.honda.co.jp/sportscar/NSX_30th/package/

https://www.honda.co.jp/auto-archive/nsx/2021/webcatalog/styling/design/

https://www.honda.co.jp/auto-archive/nsx/2022/webcatalog/styling/design/

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