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超 カーデザイン レビュー

「日本車はカッコ悪い」なんて言わせたくない

日産 フェアレディZ 新型 プロトタイプ 2020 ①プロポーション (考察)

カーデザイン

新型のプロポーションはロングノーズ&ショートデッキじゃなかった

■まとめ

  日産 フェアレディZ 新型(7代目)のプロトタイプは日産から公式発表されて大きく話題になっている。新型のデザインは「Zらしさ」をテーマに、歴代フェアレディZをオマージュして、歴代のデザイン要素を取り入れたらしい。歴代と何が同じで何が新しくなっているか気になる。

  日産の公式サイトに新型プロトタイプと歴代の写真が載っていたので、プロポーションを比較してみた。新型は市販までにディテールの変更があるかもしれないが、車の骨格を決めるプロポーションは それほど変わらないだろう。

  プロポーションを比較した結果は想像したイメージ以上に現行(6代目)と似ていて驚いた。(想像では もっと初代に似ているとイメージしていた)

  キャビンの位置や形状等のボディの中央部分は現行と よく似ている。そこからオーバーハングを伸ばして、初代のようなロングノーズ、ローデッキっぽくしている。

  新型のプロポーションを まとめて見るとキャビンが前寄り(キャブフォワード)のロングノーズ&ロングデッキの新しいプロポーションで、全体の伸びやかさが印象的。歴代の どれにも似ていない新しさを感じる。今から市販車を見るのが楽しみだ。その時には あらためてレビューしてみたい。

カーデザイン

上 新型プロトタイプ、下 現行(6代目)

■主な比較対象車

①日産 フェアレディZ (初代 S30) 原点

②日産 フェアレディZ (4代目 Z32) モダン化

③日産 フェアレディZ (6代目 Z34) 現行

カーデザイン

上左 新型、上右 4代目、下左 現行、下右 初代

■プロポーションの相対比較

  (※絶対的な寸法ではなく、相対的な比率の話なので注意)

 

カーデザイン

①初代 S30 原点

・全体の特徴

  古典的な大エンジンFRスポーツカーのプロポーション

・キャビン

  ボディ後方寄りの小さなキャビン。

   Aピラーは立っていて、延長した先は前輪車軸より後ろ。

  Cピラーは後輪車軸より後方。

・ベルトライン

  水平基調で、Bピラーから後ろはキックアップ。

  窓が大きめで、ベルトラインは低め。

・ルーフライン

  緩いカーブを描いて傾きが大きめのルーフライン。

  ピークはヒップポイント付近。

・ボンネット

  傾斜が小さいロングノーズ。

・デッキ

  後ろ下がりのローデッキ。ボリュームが小さい。

ホイールベースオーバーハング

  ショート ホイールベース、ロング オーバーハング

  タイヤは小さい。

 

カーデザイン

4代目 Z32 モダン化

・全体の特徴

  弓なりのキャブフォワードでMRスポーツカーっぽくモダン。

・キャビン

  ボディ中央寄りの大きなキャビン。

   Aピラーは寝ていて、延長した先は前輪車軸より前。

  Cピラーのラインは大きなアーチで後輪車軸の位置。

・ベルトライン

  ゆるい後ろ上がりの傾斜。

  逆にCピラーが大きなアーチ形状。

・ルーフライン

  弓なりのカーブで傾きが小さいルーフライン。

  ピークはヒップポイント付近。

・ボンネット

  傾斜が大きく、先端が低いショートノーズ。

・デッキ

  水平に近いハイデッキ。ややボリュームが大きい。

ホイールベースオーバーハング

  中間的なホイールベース、ロングオーバーハング

  タイヤは小さめ。

 

カーデザイン

6代目 Z34 現行

・全体の特徴

  キャビンとオーバーハングが小さく高性能そうで現代的。

  もしかしたら歴代との違いが1番多いかもしれない。

・キャビン

  ボディ中央寄りの小さなキャビン。(位置は②4代目と同様)

   Aピラーは一般的な傾斜、延長した先は前輪車軸の位置。

  Cピラーは後輪より前。

・ベルトライン

  水平基調で、Bピラーから後ろはキックアップ。

  窓が小さく、ベルトラインは高い。

・ルーフライン

  直線的で傾きが小さめのルーフライン。

  ピークはAピラーの近く。

・ボンネット

  先端付近で傾斜が大きくなるショートノーズ。

・デッキ

  キックアップしたハイデッキ。ボリュームが大きい。

ホイールベースオーバーハング

  ロングホイールベース、ショートオーバーハング

  タイヤは大きい。

 

カーデザイン

7代目 プロトタイプ

・全体の特徴

  ロングオーバーハングによるロングノーズ&ロングデッキで伸びやか。

  ③現行をベースに前後を伸ばして、①初代に近づけた感じ。

  (プラットフォームがキャリーオーバーで中央部分は変えにくかった?)

・キャビン

  ③現行と同様。

  ボディ中央寄りの小さなキャビン。

   Aピラーは一般的な傾斜、延長した先は前輪車軸の位置。

  Cピラーは後輪より前。

・ベルトライン

  ③現行と同様。

  水平基調で、Bピラーから後ろはキックアップ。

  窓が小さく、ベルトラインは高い。

・ルーフライン

  ③現行と同様。

 直線的で傾きが小さめのルーフライン。

  ピークはAピラーの近く。

・ボンネット

  ①初代に似ている。

  傾斜が小さめの なだらかなロングノーズ。

・デッキ

  ①初代に似ている。

  後ろ下がりのローデッキ。ボリュームが小さめ。

ホイールベースオーバーハング

  ロングホイールベース、ロングオーバーハング

  タイヤは大きい。

■注記

※このブログのレビューは あくまで個人的意見の相対評価

※このブログで「デザイン」は外装スタイリング(外観)のこと

※画像の出典

※プロトタイプのサイドビュー写真はブラックのルーフに暗いバックで、見分けにくくて申し訳ないが、公式サイトで それしか見つからなかったので御容赦を

https://www.nissan.co.jp/BRAND/PAVILION/NEWS/20200916/

https://www.thenissannext.com/jp/z-proto.html?adobe_mc=MCMID%3D52418105293651068972174834392045277385%7CMCORGID%3D0BCEE1CE543D41F50A4C98A5%2540AdobeOrg%7CTS%3D1600222658

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/exterior_interior.html#color

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